JR常磐線「北小金駅」(千葉県松戸市)の南口エリアで、注目の再開発プロジェクト「北小金駅南口東地区第一種市街地再開発事業」が本格始動します。2025年2月に権利変換計画が千葉県知事により認可され、同年4月11日に再開発組合より正式に公告が行われました。
歴史ある宿場町が、現代にふさわしい街へと進化
今回の再開発エリアは、かつて水戸街道の宿場町としてにぎわった「小金宿」。現在でも本土寺や東漸寺といった文化資源が点在し、歴史情緒を感じられる場所です。一方で、老朽化した建物や狭い道路、使われていない駐車場などの課題も抱えていました。
このような地域の課題に対応するべく、再開発では「安全性・快適性の向上」や「防災性の強化」、そして市民が自由に集える広場(約1,000㎡)などのオープンスペースが整備される予定です。
「住宅×商業×広場」で人が集まる新たなランドマークへ
再開発区域は約0.9ヘクタール。ここに、住宅や商業施設、そして人々が集う広場などが一体となった街が誕生します。これにより、北小金駅周辺の生活利便性が大幅に向上することが期待されます。
再開発事業のポイント
- 松戸市の「立地適正化計画」に基づいた地方創生型プロジェクト
- 松戸市初の「組合施行型再開発」として注目
- 隣接する既存の再開発エリアとつながる街区設計
- 地域住民の憩いの場となる、約1,000㎡の広場を新設
気になるスケジュールは?
この再開発計画は、2020年の準備組合設立からスタートし、都市計画決定・組合設立と段階を経て、ついに2025年度から工事が開始される予定です。完成は2028年度を見込んでおり、街の風景が大きく変わるまであと少しです。
年 | 主なスケジュール |
---|---|
2020年7月 | 準備組合 設立 |
2022年9月 | 都市計画決定 |
2023年9月 | 再開発組合 設立 |
2025年2月 | 権利変換計画認可 |
2025年度 | 着工(予定) |
2028年度 | 竣工(予定) |
暮らしも商業も、より快適に
今後、北小金駅周辺では利便性の高い住宅エリアと、にぎわいをもたらす商業施設、さらにはゆったり過ごせる広場が一体となることで、住民にとっても訪れる人にとっても魅力あふれる街に変貌していくでしょう。
かつての宿場町が、未来の「暮らしの拠点」としてどのように生まれ変わるのか、今後の展開から目が離せません。