耳の聞こえない女子高生との出会いが、ひと夏の奇跡を生む——
島根県の離島・隠岐の島を舞台に、ろう者と聴者が力を合わせて作り上げた映画『なっちゃん、オールアップです!』が、第3回横浜国際映画祭の正式出品作品に選ばれました!
監督は若干29歳の新鋭・早樋哲(はやとてつ)さん。本作は、耳の聞こえない少女・なっちゃんと映画学科の大学生たちが、映画制作を通して心を通わせていく姿を描いた、青春ヒューマンコメディです。
「映画づくり」が生んだ、ろう者と聴者のリアルな絆
本作の最大の魅力は、出演者とスタッフの多くが実際にろう者と聴者の混成チームであったこと。台詞はすべて日本語字幕付き、ろう者のキャストは手話で演技を披露しており、“誰にでも届く映画”として作られています。
また、撮影はユネスコ世界ジオパークにも登録されている隠岐の島で行われ、美しい自然がスクリーンいっぱいに広がります。島の空気や光までもが作品の一部となり、観る者の心に深く沁み渡ります。
あらすじ:小さな出会いが、人生を変える
主人公・藤原朔(サク)は、人付き合いが苦手な映画学科の大学生。ある日、自主映画の撮影のために島根県・隠岐の島へ。そこで出会ったのが、耳の聞こえない女子高生・なっちゃん。
彼女を主演に迎えるという前代未聞の挑戦が始まり、撮影は次々とトラブル続き。けれど、互いに理解し、支え合う中で生まれる友情と成長——それが、この映画の核です。
笑って、泣けて、前を向ける。
そんなピュアな感動がぎゅっと詰まった作品です。
豪華キャスト・音楽・アートが結集
出演には、小松美桜・早樋哲・藤本かえで・萩原悠など、若手からベテランまで多彩な顔ぶれが並びます。さらに、
- 主題歌『遠くなってく』:島根出身シンガーソングライター 室田夏海
- 挿入曲『華麗なる蝶々』:ろう者ギタリスト・きむやん
- イラスト提供:隠岐の島出身のろう者アーティスト 中村一夫
- スペシャルコラボ:パラアーティスト・MUSASHI(公式サイト:https://musashi-ishitomi-art.com/)
まさに、アートを通じて障害の垣根を越えたコラボレーションが実現した一作なのです。
上映情報:横浜で“心の音”を聴いてください
横浜国際映画祭での上映は以下の通りです:
- 日時:2025年5月6日(火)14:30~17:00(上映+舞台挨拶)
- 会場:シネマ・ジャック&ベティ(ベティ館)
- 公式サイト:https://yiff.jp/films/r5F7V3ot
映画が持つ力は、国境も、言語も、聞こえる聞こえないの違いも越えていく。そんな希望にあふれた作品に、ぜひ会いに来てください。
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心に残る映画との出会いが、あなたを待っています。