フィトンチッドでリラックス。ログハウスの家

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ログハウスとは、一般的に丸太を横に積み

井桁状に組んで建てた建物を指します。いわゆる「丸太小屋」で、木をふんだんに使った野趣あふれる住宅です。

最近では丸太ではなく製材した材木を重ねるタイプも生まれ、機能性やデザイン性を追求したログハウスも増えています。

木材を積み上げて壁を作る工法のため、横に積んだ木材が重さと乾燥によって縮みながら下がる現象(セトルダウンまたはセトリング)が生じます。これが想像以上に大きく、高さ3mの壁で10cmから15cm程度下がる事もあります。

従って、ログハウスを建築する際には、このセルトダウンをあらかじめ想定して設計・施工する事が求められ、ドアなどはあらかじめ隙間を多めにとって設計したりします。

また、丸太と丸太の間に隙間が生じる現象がどうしても起こりますので、その都度コーキング材などで隙間を埋める作業をしながら安定するのを待つ必要があります。

まず大量の木材に囲まれて暮らせる事が挙げられます。木材からはフィトンチッドと呼ばれる天然成分が放出され、これが精神をリラックスさせたり、虫や雑菌を寄せ付けない作用があると言われています。つまり、家に居ながら毎日森林浴ができるというわけです。

また、木は湿気が多い時は湿気を吸い、逆に乾燥している時は湿気を吐き出すという調湿性がありますが、ログハウスでは木材を大量に使うため、この調湿性能も非常に大きく、人が快適と感じる湿度を常に維持してくれると言われています。

さらに、太い木材はそれ自体が断熱材・蓄熱材の働きをするため、夏涼しく・冬暖かいという声もよく聞かれます。

その上、太い丸太を井桁に組む構造のため、高い耐震性や耐久性も備えているのも特徴です(日本では通しボルトを入れる事が義務付けられているため、さらに耐震性能が向上しています)。

また、万が一火事になっても太い丸太は表面は炭化しても芯まで燃える事は殆どないため、崩れ落ちる心配も少ないことが知られています。

一方、デメリットとしては、高度な気密性は困難な事が挙げられます。丸太を積んだ構造のため、乾燥するにつれ縮みや曲がりが生じ、どうしても隙間が生じます。従ってエアコンなどの機械空調を考えている方にはあまりお奨めできません。

また、外壁材を貼らずに丸太がむき出しになっているため、寿命を延ばすためには塗装によって耐久性をキープして行く必要もあります。

ログハウスは、入居後も隙間を埋めたり、外壁を塗装したりといった小まめなメンテナンスが必要で、こういうお手入れ自体が楽しいと思えるかどうか、建築する前によく検討する必要があります。

また、室内も丸太がむき出しの状態ですので、太い丸太で建てた場合は圧迫感を感じる方も少なくないようです。また、壁が凸凹なので収納スペースを作るといった内部造作に手間が掛かる問題もあります。

さらに、建築コストも一般の住宅よりも掛かる他、建築の際には大きさや高さ、防火等に制限があるため、事前に確認しておく事も大切です。

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