上棟式をどう考えるか

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上棟式は家を建てるときの工事の安全祈願が目的の古くからのしきたりです。

したがって日本の伝統文化を守るという見地から、中にはやった方が良い、と考える方もいるかもしれません。

でも時代にそぐわない面も多々あることから今ではこれを行う人は極めて少数派で、その数は多く見積もっても2~3%ぐらいではないでしょうか。

ハウスメーカーも上棟式を奨励してはいない

ハッキリ言って、ハウスメーカーにしても工務店にしても今ではほとんどが上棟式にこだわっていません。

「こだわっていない」というより、むしろ「否定的」と言ったほうがいいかもしれません。

つまり「上棟式はやらない方が良い」と考えているのです。

理由はいろいろあります。まず第一は今は工事の方も専門化されており、作業工程にしたがって職人の方もどんどん代わっていき、同じ職人が長期間現場に留まることは少なくなっています。

したがって最初の工程を担当する職人だけが集まって式をしたところで何の意味もない、と考えられるからです。

また日程の問題もあります。上棟式は施主の都合に合わせるのが普通ですが、計画通りに工事を進めていきたいハウスメーカーとしては工程の邪魔になるようなことは煩わしいのです。

こうした理由の他に、上棟式自体を「過去の遺物」と考えている節もあります。

とはいえ、ハッキリ否定する人が少ないのも事実ですが、それは「日本の伝統文化」に遠慮してのことではないでしょうか。

今は上棟式だけでなく普段のお茶出しもしなくて良い

上棟式を云々すれば、工事担当者へのお茶だしのことも考えなければいけなくなります。

しかし、今では工事関係者にしてもお茶出しはありがた迷惑と思っている人が多いのではないでしょうか。

なぜなら休憩時間は自由にしたいのに、決まった時間に決まったようにお茶が出されたら、何かいつも施主に監督されているようで窮屈だからです。

お茶出しは飲み物を調達する手段が少なかった古い時代の名残です。

したがってそこら中にドリンクの自販機があふれている今ではお茶だしなど必要ないのです。

それ故に今の若い職人は工事現場でお茶など出されたら違和感すら感じるのです。

ハッキリ言います。以上のような理由で上棟式もお茶出しも今は必要ありません。

施主として、たまに現場に顔を出して挨拶とか会話を交わすことで、コミュニケーションはじゅうぶんなのです。何ごとも拘ればキリがありません。

したがって上棟式に対しては「時代にそぐわないもの」と認めて、やらない方向で進むほうが良いのです。

多分今では多くの人が同じ考えなのではないでしょうか。

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