相続のトラブルを避けるには

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争いは他人と行うもの、と思っていてはいけません。世の中には<骨肉の争い>と呼ばれるものもあるからです。

骨肉の争いとは、身内である肉親同士による争いです。

つまり親と子あるいは兄弟同士が、「このやろう!」などと、すさまじい形相で罵り合いながら激しい争いを繰り広げるのです。

実はこうした争いの原因で多いのが遺産相続なのです。

遺産相続では肉親間の争いが起こる

故人には知られることはないとは言え、遺産相続で肉親がいがみ合うのは非常に醜いことです。

そんなことになるまでは、まさか身内同士で争いが起こるなどとは想像もしていなかったのでないでしょうか。

でも遺産相続ではそれが現実に起こるのです。なぜなら人は思わぬ大金を目の前にすると、我を忘れて人格が変わってしまうからです。

つまり、何が何でも自分だけが遺産を多くせしめたいという欲が前面に出てくるのです。その結果起こるのが肉親間の相続争いです。

したがって、<我が家に関してはそんな心配はない>と思ってはいけません。過去の例を見ても遺産争いが嵩じて傷害事件にまで発展することも別に珍しいことではありません。

それほど、お金というものは人間の理性を失わせるのです。したがって将来必ず遺産相続があると予想される方々は、あらかじめ遺産相続の準備をしておくことが欠かせません。

遺産相続で争いを避けるためには準備が必要

遺産相続で争いが起こる原因の一つに準備不足が挙げられます。つまり、争いを想定して、それを避けるための準備がなされていないのです。

それは、<肉親同士で争いなど起こるはずがない>、と高をくくっているからです。でも遺産相続に限って言えば必ずしもそうでない、ということは上述したとおりです。

では争いを避けるためには具体的にどんなことをしたら良いのかについて考えてみましょう。

①遺産分割協議を行う

遺産分割協議とは、故人の遺言書がない場合や、あったとしても、その遺言書に財産の記載漏れがあった場合に必要になるものです。

法定相続人が集まって、遺産の分割について協議をするのが遺産分割協議で、その記録が遺産分割協議書です。

これについては法律で決まっているわけではありませんから、必ずやらなければならないことではありません。

でも、これをやって各々への分配内容を決めて、それを書面にしたためておけば、証拠として残りますから後々のトラブルを避けることができます。

トラブルが起こるのはえてして分配のための決まりや指針がない場合です。

したがってたとえ、遺言書が無くても、遺産分割協議書を作成して、相続人各々が1通ずつ持っておけば遺産相続での争いは避けられるはずです。

②被相続人に頼んで遺言書を書いてもらう

上述の遺産分割協議書の作成も相続争いを避けるための一つの方法ですが、もっと効果があるのは遺言書です。

遺言書は民法の定めたものですから、これには法的効力があります。つまり、故人が遺言書を残している場合は、遺産分割は遺言書の指示通りに行わないといけないのです。

したがって分配で揉め事が発生する余地がありませんから、よく言われる<骨肉の争い>のような、親子や兄弟間の相続争いが起きる心配はありません。

ということは被相続人に頼み込んででも、遺言書を書いてもらうべきではないでしょうか。

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