2×4(ツーバイフォー)工法について

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TVコマーシャルや住宅広告でよく目にするツーバイフォー

木造建築工法の一種なのですが、具体的にどういうものなのか意外とご存じない方も多いと思います。

日本の住宅といえば、柱や梁があるのがあたりまえ。「一家を支える大黒柱」なんてお父さんの代名詞になるくらい一般的ですが、この2×4工法ではその柱や梁を使いません。

ではどうやって家を支えているのかといいますと、2×4工法は壁で支えます。

柱や梁を線とすると、2×4工法はいわば面で構成されています。従来の柱や梁を使う工法は軸組工法、2×4工法は枠組壁工法と区別されます。

2×4工法は北米の開拓時代、限られた資材で合理的、堅牢な住まいを早急に必要とされた時代に開発された方法で、アメリカ・カナダの木造住宅の80~90%はこの工法で建てられています。

近年、日本でも多く取り入れられています。

建築方法ですが、まず木材で枠組をつくりそこに構造用合板をはってパネル状にします。そのパネルで床部分をつくり(プラットフォーム)、そこに、壁パネル・天井パネル・屋根パネルと相互に釘や金具で固定して箱状に家を組み立てていく方法です。

基本の枠組を作る木材のサイズが厚さ2インチ×幅4インチ(現在はこれより小さいサイズの木材が一般的になっています)であったことから2×4工法と呼ばれるようになりました。プラットホーム工法とも呼びます。

ツーバイフォー工法のメリット

2×4工法のメリットとしましては、従来の軸組工法に比べ工期が短くなります。ほとんどが工場でパネル化され、現場では組立てるだけなことが多いです。

ときおりご近所で「家を建て始めたな~と思ったら、もう出来上がっていた!」ということがあるかと思いますが、こういった家は2×4工法であるとみてよいでしょう。

また熟練した大工さんを必要としないので、ローコストになります。面で構成しているので耐震性・気密性・高断熱性に優れています。

ツーバイフォー工法のデメリット

デメリットもないわけではありません。

在来工法にくらべ屋根部分ができるのが後になるので、雨の多い時期の建築には向かない。(建築途中、壁・床面が塗れると膨張したり腐りやすくなる)のちのち壁をぶちぬいて広い部屋にするといった改築ができない。

構造上、大きな窓がつくれない。機密性が高いため湿気がたまりやすい、在来工法に比べて間取りの自由度が制限される、などがあります。

在来工法にしても2×4工法にしてもデメリットが日々改善されていってますので、いちがいにどちらがよいとは言えません。工事をお願いする施工会社によく相談されて判断されるのがよいでしょう。

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