量子の未来へ向けた第一歩――共同開発の全貌とは?
2025年4月24日、三菱電機とNanofiber Quantum Technologies(以下NanoQT)は、次世代の量子計算を支えるキーテクノロジー「中性原子型量子コンピューターの接続技術」の確立に向け、共同実証実験をスタートさせました!
これが実現すれば、量子コンピューター同士がつながり合い、まるで“量子インターネット”のように連携できる未来がぐっと近づきます。
中性原子型量子コンピューターって何?
中性原子型量子コンピューターは、電気的に中性な原子を「光ピンセット」というレーザー光で並べて操作することで、量子ビット(qubit)として使えるのが特長。精密な操作と高集積化が可能で、将来の大規模な量子計算の実現に向けて期待されています。
でも、実は問題も。物理的なスペースや操作精度の関係で、1台のコンピューターに収められる量子ビットの数には限界があるんです。
だからこそ「つなぐ技術」が必要なんです!
その限界を突破するカギとなるのが「量子コンピューター間の接続技術」。今回の実証実験では、三菱電機の持つ高度な量子ビット制御技術と、NanoQTが誇る「Yb(イッテルビウム)原子」と「ナノファイバー共振器」を組み合わせた光量子インターフェースを融合!
ナノファイバー共振器は、光と原子の相互作用を強化しつつ、既存の光ファイバーとの連携もOKという優れモノ。この装置を使えば、複数のYb原子が並列に“もつれ合う”ことができ、複数台の量子コンピューターを高速・大容量でつなげる道が開けるんです。
この技術が実現するとどうなるの?
この接続技術が確立されれば、量子コンピューターが“分散型”で協力し合えるようになります。
例えば……
- 新薬候補の分子シミュレーションが高速化
- 次世代航空機や自動車の空力設計がもっとスマートに
- 革新的な材料開発に必要な計算が現実的な時間で可能に!
つまり、産業のあり方がまるごと変わるかもしれない大革命が起こる可能性があるということなんです!
共同実証の期間と各社の役割
実証期間:2025年4月24日~2026年3月31日(延長の可能性あり)
三菱電機:中性原子の量子ビット配列を制御する光ピンセット技術を提供
NanoQT:ナノファイバー共振器と中性原子量子コンピューターの統合技術を担当
未来はもうすぐそこに!
今後はプロトタイプの早期完成を目指し、量子状態の転送をさらに効率化できるよう、実験を進めていくとのこと。最終的には産業界での実用を視野に入れた「分散型量子コンピューティング」の基盤を構築するというから、ワクワクが止まりません!
量子の未来を切り拓くこの挑戦、今後も注目していきたいですね!
