最大20円以上の地域差!ガソリン価格に振り回される日本の今
車が日常生活に欠かせない地域にとって、ガソリン代の高騰はまさに死活問題。ナイル株式会社が提供するカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」が、全国の男女4,407人を対象に実施した調査から見えてきたのは、ガソリン価格の高止まりに苦しむリアルな声と、政府の補助政策に対する厳しい目線でした。
特に注目したいのは、ガソリン価格の地域差が最大で20円/L以上にもなるという点。都市部と地方では、暮らしの基盤がまるで違うのに、負担感に大きな差があることが浮き彫りになっています。
「補助10円では足りない」56%が物価対策に不満
まず、政府が検討しているガソリン補助10円/Lに対し、「少ない」と回答した人は56.1%。「180円を超える現状では焼け石に水」との声が多く、「輸送費も下がらず物価も高いまま」といった意見も寄せられました。
一方、「適切」と答えたのは25.3%。税金を原資とする補助に対し「無制限に増やすのは難しい」と冷静な意見もありましたが、「税金だからいずれ回収される」との不安も少なくありませんでした。
「暫定」のはずが50年近く続いた暫定税率、廃止は当然の声が多数
今回の調査では、ガソリン税に上乗せされている「暫定税率」(25.1円/L)についても意識調査が行われました。「知っている」と回答したのは67.6%。廃止を望む声は多い一方で、「また新たな名目の税が創設されるのでは」と警戒する声も一定数存在しています。
「増税のときはすぐに実行するのに、減税は後回し」「この対応が政府不信を招いている」という声には、共感せざるを得ない方も多いのではないでしょうか。
地方ほどガソリン価格が高い!地域別の価格差が明らかに
調査によれば、関東エリアではレギュラーガソリンが全国平均よりも11.6円/L安いのに対し、中部・中国・四国などの地方ではすべての油種で高めの傾向。特に軽油とハイオクは、地域によって20円以上の差が確認されました。
地方では「複数台所有」や「長距離通勤」などでガソリン消費が多いため、この価格差はそのまま生活費に重くのしかかります。中には「生活費を削るしかない」「生きていくのがつらい」といった切実な声も。
ガソリン価格の高騰が引き起こす“生活の変化”とは?
Q4では、「生活に変化があった」と答えた人が約6割。最も多かったのは「利用頻度や走行距離を減らした」(22.2%)という回答で、節約目的だけでなく「近場で済ませる」「外出が減ったことで気分が落ち込む」など、QOL(生活の質)の低下も指摘されています。
「母親に会いに行く回数を減らした」「子どもが外出できず不満を感じている」など、日常の中でのちょっとした幸せが失われつつある現実は、決して無視できません。
また、「セルフスタンドに変えた」など節約行動をとった人も15.4%にのぼりますが、「結局は遠くまで行く手間がかかる」「ガソリンのことばかり考えるようになった」と、心のゆとりを奪われている実態も見えてきました。
車社会の日本において、もっと根本的な支援を
今回の調査から見えてきたのは、表面的な対策だけではカバーしきれない現場の声。物価高対策は「補助金で一時的に抑える」だけではなく、長期的に見た構造的な見直し(暫定税率の早期廃止や地方の交通支援)も求められているのです。
そんな中、「定額カルモくん」のようなカーリースサービスは、維持費も含めて月額10,000円台から車を利用できるため、燃費重視の車への乗り換えや家計管理を見直すうえでの一つの選択肢となりそうです。
「自由に移動できる喜びを、すべての人へ」──そんな想いが込められたサービスが、これからのガソリン高時代における生活の味方になるかもしれません。