47年ぶりに“再会”!ガクタヌキマメとは?
みなさん、「ガクタヌキマメ」って聞いたことありますか?
正式には Crotalaria calycina という名前で、アフリカからアジア、オーストラリア北部まで、広い熱帯地域に分布しているマメ科の多年生植物です。
特徴は、ふっくらして毛深い“がく”と、ぱっと目を引く鮮やかな黄色い花!まさに、自然の中で小さな太陽みたいに輝く存在なんです。
日本では八重山諸島が“北限”だった!
このガクタヌキマメ、日本国内では沖縄県の石垣島と西表島だけに自生していて、実はここが世界的にも北限地帯だったんです。
ところが、草地の減少により、ガクタヌキマメの姿もどんどん消えていき、なんと47年前を最後に、国内での記録が途絶えていました。
ついに発見!情熱あふれる研究チームの努力
そんな中、2024年からスタートしたプロジェクトで、中央大学、東京農業大学、広島大学、京都大学、そして自然環境研究センターの有志メンバーによる調査チームが立ち上がりました。
彼らは石垣島と西表島の草地を徹底的に調査。その結果、石垣島の草地の一角でついにガクタヌキマメを発見したのです!
まさに、「見つけたい」という想いと情熱が奇跡を呼んだ瞬間ですね。
この発見が持つ意味とは?
今回の発見は、ただ単に珍しい植物を見つけた、というだけではありません。
草地という貴重な生態系が急速に失われつつある現状に、警鐘を鳴らす大きな意味を持っています。
また、今回の調査成果は、日本熱帯生態学会の英文誌『TROPICS』Vol.34(1)にも掲載予定とのことで、世界的にも注目されそうです。
自然を未来へつなぐ一歩に
希少な植物たちが安心して生きられる環境を守ることは、私たち人間の未来にも直結する大切なテーマです。
今回の発見は、小さな草地にも無限の可能性があること、そして、守り抜くべき大切な自然がまだまだたくさんあることを教えてくれました。
ガクタヌキマメがこれからも石垣島の空の下、のびのびと咲き続けられるよう、私たちも自然に優しい選択をしていきたいですね!
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👉 中央大学プレスリリース公式サイト
https://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/press/2025/04/79973/