工芸の未来は、手仕事の温もりから生まれる
現代の暮らしは、どこか「便利さ」に偏りすぎていませんか?私たちの周りにあふれる均質で安価な工業製品。その便利さの影で、手作業で生み出される工芸品の魅力に触れる機会は少なくなっています。
そんな中、「工芸に宿る未来―伝統と対話する、漆と陶の二人展」が、2025年5月3日(土)〜5月23日(金)の期間、銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6F)で開催されます。
異なる素材で共鳴する二人の作家、築地久弥と保立剛
本展は、日本工芸会東日本支部に所属する漆芸作家・築地久弥氏と、陶芸作家・保立剛氏の二人展。ジャンルは違えど、いずれも日本の伝統工芸において重要な役割を担ってきた分野です。
築地氏は、自然界の造形美への畏敬の念を作品に昇華させる漆芸作家。その作品は、静けさと力強さが同居するような独特の佇まいを感じさせます。
一方の保立氏は、ろくろ成形の技術を極めながら、加色装飾技法に挑戦し続ける陶芸家。土の素材感を活かしつつ、色彩豊かな作品で日常に彩りを添えてくれます。
「暮らしに寄り添う美しさ」がここにある
工芸品の魅力は、美しさや実用性だけではありません。手仕事から生まれる温かさ、作り手の想いがにじむフォルム、時間とともに増す味わい——こうした要素が、忙しい日々にふと安らぎを与えてくれるのです。
そして今回は、漆と陶という異なる素材が互いに響き合い、工芸の奥深さや日本文化の多様性を再発見できる貴重な機会となっています。
展覧会とあわせてクラウドファンディングも開催中!
今回の展示と連動して、クラウドファンディングも同時開催。築地久弥氏による特別作品の頒布も予定されており、展示だけでなく実際に作品を手にすることができるチャンスです。
詳細は公式サイトおよび動画インタビューでもチェック可能です:
- 築地久弥氏インタビュー:https://youtu.be/vRgtmb8DucA
- 保立剛氏インタビュー:https://youtu.be/UvXs92RySSo
- クラウドファンディング・問合せ先:https://4dfws.com
次回展「渡辺国夫・佐藤典克 二人展」も要チェック
さらに、5月24日(土)〜6月13日(金)には、同じく日本工芸会所属の渡辺国夫氏(漆芸)と佐藤典克氏(陶芸)による二人展が開催予定。こちらもお見逃しなく!
伝統と未来が交差する場所へ、ぜひ足を運んで
この展覧会は、単なるアート展示ではありません。「本物を未来へ残したい」という作家たちの願いが詰まった場であり、日々の暮らしを見つめ直すきっかけにもなるはずです。
手に取るたび、使うたび、見るたびに新しい発見がある——そんな工芸の魅力を、ぜひ銀座で体感してみてください。
開催情報
- 開催期間:2025年5月3日(土)~5月23日(金)
- 会場:銀座 蔦屋書店(GINZA SIX 6F インフォメーションカウンター前)
- 住所:〒104-0061 東京都中央区銀座6丁目10-1