エネルギー効率に優れた給湯器、エコキュート

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エネルギー効率に優れた給湯器、エコキュート

エコキュートとは「ヒートポンプ」と呼ばれる空気中の熱を汲み上げてお湯を沸かす仕組みを利用した、エネルギー効率に優れた給湯器の事です。

給湯は、家庭で消費するエネルギーの3分の1近くを占めるだけに、エコキュートを普及させる事で、ガスや石油といった化石燃料の消費量削減が期待されるシステムです。

ヒートポンプ自体は冷蔵庫やエアコンにも使われて来た身近な技術で、その仕組みを逆にする事で、「冷やす」のではなく、「温める」事に利用するものです。

空気はたとえ0℃でも、絶対零度(マイナス273℃)から見れば充分な熱を持っています。

この空気の熱を汲み上げるのがヒートポンプで、技術の進歩により北海道のような寒冷地でも外気から熱を汲み上げてお湯を作る事ができるようになったのです。

電気は直接熱に変えるととてもエネルギーを消費してしまいますが、ヒートポンプの動力として電気を利用することで、1の投入エネルギーで3以上のエネルギーを回収できるとされます。

同様のシステムに「電気温水器」があります。

これは、割安な深夜電力を活用して夜中にお湯を作っておき、翌日のお風呂や給湯に利用するもので、熱源は電気ヒーターでした。

これは、原子力発電所では発電量を細かく変える事ができず、その結果夜間に莫大な電気が余っていたのを有効利用するために開発されたシステム。

原子力発電所が稼動していた時代には余剰電力の有効活用として一定の役割を果たして来ました。

しかし、原子力発電所が殆ど動いていない現状では、従来のような余剰電力は発生しておらず、電気ヒーターに比べて6倍の熱エネルギーを取り出せるとされるエコキュートへの移行が急務と言えるでしょう。

また、今後夜間電力の料金がどのように推移して行くかも不透明ですので、現在電気温水器を利用しているご家庭ではエコキュートへの交換も視野に、推移を見守る事が大切です。

また、エコキュートなら化石燃料のように燃焼ガスが発生しないため、

環境負荷が小さいのも魅力です。大規模災害などで、電気やガスがストップしても、タンクにたまったお湯は使えるのもポイントと言えます。

問題は、機器が高価なこと。ガス給湯器に比べると初期導入費用はかなり高くなります。しかし、エネルギー効率が良いためランニングコストを考えればトータルコストは必ずしも高くはありません。特にプロパンガスを使用している世帯では大きな節約効果が見込まれます。また、補助金制度も利用できますので、一度検討してみる価値は充分です。

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