最近、新聞や雑誌、あるいはインターネットのウェブサイトなどで、<相続税対策セミナーを開催>に関する広告のキャッチコピーをよく目にします。
こうしたセミナーの主催者は都市銀行や信託銀行、あるいはNPO法人などが多いようです。
でも、なぜいま相続税のセミナーが多いのでしょうか?
いま何故相続税セミナーが盛況なのか?
では何故いまこうしたセミナーが増えてきたのでしょうか。
その第一の理由は相続税が改正されたことにより、課税対象者が一気に増えたからです。
つまり、従来は基礎控除額が高かったために相続税対象者が少なかったのですが、基礎控除額が大きく下げられた今では、課税対象者が大幅に増加したのです。
したがってこれまでは、<自分には相続税など関係ない>と思っていた人でも、今は他人事ですまされなくなっているのです。
つまり相続税のことを考えざるを得なくなってきたのです。そのために相続税の知識が必要になってきたのです。
それを教えてくれるのが相続税セミナーなのです。
こうしたセミナーでは、主に<相続税に関する知識>と大切な財産を守るための<節税対策>などを教えてくれます。
あなたの相続税対策は万全ですか?
これまでの相続税は基礎控除額が高かったため課税対象者が少なく、多くの人々にとって相続税の対策は特に必要ではありませんでした。
ところが今回の相続税改正で基礎控除額が大幅に下げられたため、相続税の対象になった人が一気に増加しました。
こうした人たちは、つい少し前までは、「相続税など自分には関係ないこと」、と思っていたため、相続税の知識がありません。
つまり相続税についてはまったくの初心者なのです。でもいくら初心者だとは言え、相続税に対するある程度の知識がないと大切な財産を守ることはできません。
したがって節税対策を立てるためには最低限の知識が必要になります。
相続税対策で初心者が知っておかねばならない点
相続税には対策が必要です。そのためにまず知らなければいけないのは以下のような点です。
①相続の手続方法
相続税は手続きには様々なプロセスがあります。
また申告期間が限られていますから、期間内に済ますことが必要です。手続きの中で厄介なのは遺産分割協議や相続手続です。
②相続税はどのように計算するのか
税額を計算する前に、まず相続税がかかる財産と非課税になる財産を知らなければなりません。
③相続税の申告と納税の方法
相続税の申告と納税には期限があります。期限内に行うには、まず申告先や申告方法、それに納税方法を正しく知る必要があります。
④新しい相続税対策の方法
2015年に相続税法は大きく改正されました。したがって新しい法律の沿った節税対策を立てることが必要です。
⑤遺言書に関する知識
相続にはトラブルがつきものです。トラブルを避けるためは遺言書が必要です。
遺言書には書き方があります。我流ではなく正しい書き方による遺言書を残さなければいけません。
⑥生前贈与と贈与税についての知識
相続税対策には生前贈与と贈与税の知識が欠かせません。
⑦相続のトラブルへの対処と回避の方法
相続には争いがつきものです。つまり財産分与での身内の争奪戦が生じるのです。
こうした「骨肉の争い」とも呼ばれる醜い争いは、できることなら避けたいものです。
⑧相続税に関する相談先の知識
相続税問題は複雑ですから一人で解決できないことも出てきます。
そんなときのために、あらかじめ専門家による相談先を見つけておきましょう。