建売住宅か、それとも注文住宅にするか、これは住宅を購入する際の究極の判断と言っても良いのではないでしょうか。
なぜならこの選択こそ、後々の満足度に大きく関わってくるからです。
注文住宅にこだわるか、それとも建売住宅で妥協するか
注文住宅か建売住宅かを決める際のもっとも大きな要素は住宅価格です。
最近の両者の価格を比較してみますと土地付注文住宅が3597万円に対して、建売住宅は3341万円で、その差は250万円以上になっています。
これで分かるように購入者の予算によって、どちらにするかが決められるのです。
つまり予算の多寡によって否応なしにが決められることも少なくないのです。
これをよく表しているのが購入者の年齢層の違いです。ある統計によりますと、注文住宅購入者の平均年齢は41.1歳であるのに対して、建売住宅のほうは38.4歳となっています。
つまり、購入層の年齢が高いほど予算が多いため値段の高い注文住宅を選択することが多くなるのです。
それは購入層の年収の統計にも現れています。
これを見てみますと、注文住宅購入者の平均年収が588万1000円であるのに対して、建売住宅購入者の方は582万8000円になっています。
理想を追求して夢を実現するなら注文住宅
注文住宅は価格が高いだけに品質が優れています。その上自由設計なので、間取りなどの満足度も高くなります。
また建築士などによって厳密な工事管理がなされますから欠陥住宅の心配がなく住宅性能については大いに安心できます。
ということは購入後の満足度も大きいと言えます。つまり失敗のない住宅購入が実現できるのです。
予算と時間を大事にするなら建売住宅
建売住宅のメリットとしてまず挙げられるのは<入居までに時間がかからない>ことです。なぜなら完成してから販売することがほとんどですから、契約後にすぐ入居できるケースが多いからです。
これだと入居後の計画も立てやすくなりますから、新生活にスムーズに移行することができます。
でも建売住宅では注意しなければいけないことがあります。
それは欠陥住宅についての予防対策です。
建売住宅の購入の際は欠陥住宅に対する注意が欠かせない
注文住宅ですと建築プロセスを順次チェックすることによって欠陥を予防できますが、建売住宅はそれが困難です。
なぜなら既に出来上がった完成品の住宅を購入するのですから途中で欠陥を見抜くことはできません。
そのため必要になるのが<欠陥検診を受ける>ことです。
つまりプロのホームインスペクターに頼んで、欠陥の有無を調べてもらうことが必要なのです。